ICL手術をして1日が経った
2019/06/04(火) に ICL 手術を受けてきました。結果は成功で、視力は 0.03 から手術翌日には 1.5 弱になりました。
ICL 手術を受けたのは以下のような眼鏡やコンタクトレンズ、レーシックのデメリットに比べて、費用はかかりますが、メリットが多いと思ったからです。
眼鏡のデメリット
- 痛み
- 長い時間付けていると目の奥が疲れる。
- 耳や鼻などの接地面が徐々に痛くなってくる。
- 見かけ上の問題
- 外から見た時に目元が小さく見えてしまう。
- レンズを薄くしてもほとんど効果はなかった。
- ウスカルメガネ(参考: 強度近視メガネのウスカル会)等の眼とレンズの距離を狭くする案は自分の場合まつ毛がぶつかってしまうため不可。
- 外から見た時に目元が小さく見えてしまう。
コンタクトレンズのデメリット
レーシックのデメリット
- 不可逆
- 一度角膜を削ってしまうと元に戻せない。
- 痛そう
- 切る角膜のサイズが大きいため痛そう。レーシックは 28mm 切るのに対し、ICL は 3mm だそうな。
ICL 手術を行う病院は 関東エリア|クリニック一覧|ICL研究会 から探しました。
自宅に一番近い『インフィニティメディカル 近藤眼科』のサイトを見てみたところ、ICL の執刀医が YouTube で『近視治療説明会 20分動画』( https://www.youtube.com/watch?v=fEC5B2Ndp-8 ) として ICL に関して説明していることを知り、一通り見て任せてよさそうと判断したためこちらに決めました。
やってみた感想
- 手術中とにかく眩しい
- 手術中は本能が拒否するレベルで眩しい。右眼はなんとか耐えられたけれど、左眼が限界で、パニックで落ちそうだった。
- 眩しさに弱い人で、もし ICL やりたいという場合は事前に医師に相談した方がよさそう。
- すぐ視える!!
- 手術10分後: 眼鏡無しでも外を歩けるレベル。
- 手術4時間後: 遠くの景色ならちょっとぼやけたコンタクトレンズを付けているかのように視える。裸眼なのに不思議。
- 手術9時間後: 散瞳もおさまり外の景色もくっきり。溢れ出る満足感。意味もなく外出したい気持ち。
- 意外と痛くない
- もらっていた痛み止め、何となく飲んでみてはいたけれど、飲む必要はなかったかもしれない。
- 術中も術後も思っていたほど痛くなかった。
- 暇
- 手術前後はとにかく暇。手術前は散瞳や麻酔の効果を待ち、術後は安定を待つ。ひたすらじっとしていなければならない。
- 手術当日はテレビ・読書・パソコン・スマホ禁止のため帰ってからも暇。Audible を聴いては眠るを繰り返した。
- 光の輪っかは気にならない
- 術後別に眩しくない
- 今のところ特に気にならない。
- (6/7 追記: 外で電光看板を見かけた時にもしかしたら術前より眩しく感じるようになっているかもと思った。が、気のせいかも。)
- 眩しさは気にならないけれど、眩しいものを見て瞳孔が動くことで ICL に当たって若干痛いのは気になる。
- (6/7 追記: 術後2日でこの痛みはなくなった。)
- 今のところ特に気にならない。
- 洗髪禁止が辛い
- 頭を
3日間洗えないのは苦痛。(首から下なら手術翌日から洗える。)- (6/6追記: 入浴欄を見返したところ『術後2〜4日目より可能』、『※ 1週間は目に水が入らないように』と記載されていた。さっそく保護用ゴーグルを付けた状態で上を向いたまま洗ってみたところ目に水が入らずに洗えた。)
- 普段1日に2回以上お風呂に入っているためなかなかの苦痛。
- 顔は清浄綿で拭くことで凌いでいる。
- 頭を
- MyTherapyが良い
- 目薬2種類を朝・昼・夕・就寝前、内服薬2種類を毎食後に飲まないといけないが、お薬リマインダー・飲み忘れ防止アプリ MyTherapy が役立っている。
- 薬の期間と用法用量を一度設定したら後は毎日自動で TODO を生成してくれて、点眼・服用する時間になったらプッシュ通知してくれる。時間が来たのにやっていない場合は badge で知らせてくれる。
- 全体的にみて大変
- 眼球に視力アップモジュールを差し込むだけでこんなに大変だなんて肉体そのもののつらみをすごく感じた。
- 4 次元とかの存在になって解消されたい。
- (6/7 追記: なかなか視力が安定しない (※ 特に近見)
- 変動はあるものの、遠くなら常に 1.0 以上見えている感じ。
- スマホぐらいの距離で文字を見た場合に左眼に限って文字が二重に見えることが多い。右眼だと近くでもくっきり見える。
(おまけ) 術後1日診察のQ&A
Q | A |
---|---|
手術直後に左眼が 15 分間ほど赤いセロファン越しに見ているような視界になっていたがこの原因は? | 網膜毒性。一時的なものなら大丈夫。 |
近くを見る時に右眼がちょっと痛むがなぜか? | 瞳孔が開いたり閉じたりした時にレンズに当たるため。1週間程度でこの感覚はなくなる。 |
術後の左眼の眼圧が 7mmHg と正常値より低かったが大丈夫だったのか?(診察時にはすでに 18mmHg まで上がっていた) | 手術直後に 30mmHg を超えるとかだと問題だけど、そうじゃなければ大丈夫。 |
今後視力がどの程度低下していくのか予測できたりするのか? | 60歳ぐらいで低下すると思う。その時は白内障レンズに変えることになると思う。 |
将来白内障になった場合はICLを外す手術と白内障用レンズを入れる手術を同時に行えるのか? | その時の先生によるが、自分だったら同時にやる。外すのはとても簡単。 |
今後眼を長持ちさせるために気をつけることは? | 糖尿病や高血圧などいわゆるおっさん病に気をつける。症状が眼に出るため。 |
(6/15 追記: 術後1週間検診を受けて
視力検査では、右眼は 1.5 (前回の術後1日検診と同じ値) 出たが、左眼は 1.2 (前回 1.5 弱) だった。 また、前回同様目の表面を見る検査 (水晶体と ICL の距離や、目の表面の傷などを見るらしい) もしたが、問題なさそうだった。
診察では、スマホの文字を近くで見る際に左眼だけ文字が二重に見えることを伝えた。
伝えたところ、レンズの入り方は問題なく、検査で乱視も出ておらず、若いため老眼でもなく、原因はわからないとのこと。 (レンズのとある箇所を通して見た時にそういう見え方になることがあるというようなことを言っていた。)
まだ目に傷があるためそのせいかもしれないということで、ひとまず様子見となった。
検診はそんな感じ。
11日経った現在の所感としては、若干の異物感・ドライアイ感や、まれによく起こる左眼近見のピントずれなどいまいちな点はあるが、全体的にみるとまあやってよかったかなという感じに落ち着いている。
一生モノの眼に対して失敗する可能性のある手術を(必要性はないのに)行うというのはリスクを取りすぎな気がするため人には勧められないけれど。 (今となっては見えることが当然になってしまい公平な考えができずデメリットが浮かびがちになっているとは思う。)
(6/16 追記:
ロードバイクに乗ったが、遠くの葉の1枚1枚の揺らぎまで裸眼で見えて感動した。
以前はロードバイクに乗るとすぐにコンタクトレンズが乾いてしまっていたが、それが一切なくて素敵。
また、以前は乗る度に 1Day のコンタクトレンズを消費していたためもったいなさを感じていたが、それもなくなったためかなり気軽さが増した。
(6/18 追記:
ピントのズレで問題になっていた左眼の近見、昨日辺りからズレが少なくなってきてもう気にならなくなった。安定するのに 2 週間かかるんだなー。
(7/2 追記: 術後1ヶ月検診を受けて
検査の結果、左右の視力は両方共 1.5 出ていた。
診察では、水晶体と ICL との距離が多少短いようで、1〜2年に1度くらいの頻度で検査をした方がよいということを告げられた。
この距離が短いことを Low Vault と呼ぶらしく、先生曰く 0.5mm ぐらいあるかと思っていたが、実際には右眼が 0.23mm、左眼が 0.22mm だった。
この距離がどうなるかは ICL を入れてみるまでわからないらしい。
また、自分は角膜の大きさが他の人よりもかなり小さめで、レンズも 4 種類の中で一番小さいものを使ったとのこと。
水晶体と ICL との間にスペースがないと白内障になってしまうらしいが、多少スペースはあるのと、真ん中に穴が空いているレンズを使っているためそんなに心配するほどではないという感じだった。
年内の診療は無料とのことなので、年末にでももう一度診てもらおうと思う。